「睡眠」について、何か気になっていることはありますか?
睡眠が十分に取れていないと、日中も眠気がおさまらず、生活に支障をきたすことが珍しくありません。
また生活習慣病やうつ病のリスクが上がるともいわれているので、睡眠のお悩みは早めに解決するに越したことはないでしょう。
睡眠障害の原因や治し方を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
睡眠障害とは?
睡眠障害の種類は、主に「不眠症」「過眠症」「レム睡眠行動障害」の3つです。(他にもいくつかの種類がありますが、睡眠に関する問題をまとめて「睡眠障害」と呼びます)
では、代表的な3つの症状についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。
不眠症
睡眠障害の中でももっとも多いとされるのが、不眠症です。
不眠症もいくつかのパターンに分類されます。
主なものとして、布団に入ってもなかなか眠れない「入眠困難」、睡眠の途中で目が覚めてしまう「中途覚醒」、早朝に目が覚めてしまう「早朝覚醒」、しっかり眠れた気がしない「熟睡障害」の4つが挙げられます。
どれか一つだけの症状が出ることもありますし、人によっては複数が組み合わさることもあるので注意が必要です。
過眠症
日本人の1割は過眠症といわれています。
しっかり睡眠を取ったつもりでも、日中も眠気が出てくるのが特徴です。
人によっては、服用している薬の副作用で過眠になることもあります。
レム睡眠行動障害
睡眠中にベッドから起き上がり何か行動をする……というのが、レム睡眠行動障害です。
レム睡眠の際に症状が出ることから、「レム睡眠行動障害」と呼ばれています。
このタイプの方は、たとえば深夜に物を食べたり散歩へ出かけたりなど、通常ではありえない行動をしますが、本人は覚えていないことがほとんどです。
特に高齢者に発症しやすく、神経変性疾患(レビー小体型認知症、パーキンソン病など)の前兆になることもあるのでご注意ください。
睡眠障害の原因は?
睡眠障害の原因は、人それぞれです。
代表的なものを6つ紹介するので、ご自身の状況と照らし合わせてみてください。
病気が原因
体に不調を抱えていると、その痛み(あるいは痒みなど)が気になって眠れなくなることがあります。
たとえば呼吸器系疾患、心臓病、高血圧、糖尿病などの方は、睡眠障害につながりやすいとされています。また、じんましんやリウマチなど突発性の不調でも同じです。
不調が改善すると睡眠障害も改善しやすいので、自覚症状があったら早めに医療機関にかかりましょう。
ストレスが原因
「今日会社で嫌なことがあった」「また今日も眠れないかもしれない」など緊張や不安を抱えていると、それが原因で睡眠障害を発症することがあります。
そのままにしていると、うつ病などの精神疾患につながりかねません。(反対に、うつ病の方は睡眠障害になりやすいともいわれています)
改善の第一歩として、まずはストレスを緩和させることが大切です。上手に息抜きをしたり誰かに相談したりしながら、心の荷物を軽くしていきましょう。
体内時計の乱れが原因
不規則な生活が続くと、睡眠に関わるホルモン「メラトニン」の分泌量が減ります。メラトニンが不十分だと、睡眠リズムも乱れてしまい、結果として睡眠障害の原因に。
夜勤など、自分の意志とは無関係に、不規則な生活サイクルを強いられることもあるでしょう。睡眠サポートサプリや睡眠薬などを上手に利用しながら、できるだけリズムを安定させたいですね。
環境の変化が原因
「枕が変わった」「工事の音がうるさい」「部屋が暑い」など、環境が理由で眠れなくなることもあります。海外旅行中の方は、時差にうまく対応できず不眠となるケースも珍しくありません。
薬の副作用が原因
服用している薬によっては、「眠れなくなることがあります」などの注意書きをしているものもあります。たとえば、ステロイド、高血圧薬、パーキンソン病薬などが代表的でしょう。
薬ではなくても、ニコチン、カフェイン、アルコールの摂取が睡眠障害につながることも。副作用や摂取量をきちんと確認してくださいね。
加齢が原因
高齢者の方は、中途覚醒と早期覚醒が増える傾向があります。
これは加齢による自然現象のひとつなので、過剰に心配する必要はありませんが、眠気のあまり日常生活に支障が及ぶようなら睡眠障害といえるでしょう。
睡眠障害の治し方は?
睡眠障害の治し方は、大きく分けて4つあります。
以下に自力で治す方法を紹介しますが、もっとも確実なのは専門医に相談することです。
オンライン睡眠外来クリニック「ネムリノミカタ」には、睡眠の専門医が在籍しています。患者様のお話を聞いたうえで最適な治療をご提案しますので、どうぞお気軽にご相談ください。
生活サイクルを整える
睡眠障害を改善するなら、できるだけ生活サイクルを一定にしましょう。
休日はゆっくり寝たいものですが、平日と休日の「起床時間」「就寝時間」の差を1~2時間以内に留めることをおすすめします。
寝る前にスマートフォンを操作すると、ブルーライトの影響でさらに睡眠障害が悪化しかねません。就寝時間になったら、明かりを消して、ゆっくりと心と体をリラックスさせてくださいね。
適度な運動
ストレッチやウォーキングなど、軽い有酸素運動には寝つきをよくする効果が期待できます。
適度な運動は心地よい疲れとなり、質の良い睡眠へとつながっていくでしょう。
湯船に浸かる
ぬるめのお風呂には、リラックス効果があります。体をじっくりあたためると副交感神経が優位になるので、質の良い睡眠につながるでしょう。
38~41℃のお湯で、20分間ゆっくり……を目安にしてください。
まとめ
睡眠障害の原因はさまざまですが、「放置していると日中のパフォーマンスに悪影響が及ぶかもしれない」という点では共通しています。
自力での治し方をいくつかご紹介しましたが、もっとも確実なのは専門医のサポートを得ることです。
オンライン睡眠外来クリニック「ネムリノミカタ」なら、睡眠の専門医とスマートフォンでつながることができます。処方されるお薬もすべて自宅に配送するので、外出の手間がありません。
睡眠障害を元から治して、仕事や学業に思う存分集中していきましょう。
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