不眠症で病院を受診するなら何科?その他睡眠の病気のおすすめの診療科を説明

「不眠で悩まされているけど、病院に行った方がいいのか」「そもそもどの診療科の病院に行けばいいのか分からない。」という方は少なくないでしょう。

また、「不眠だけど精神科を受診しなきゃいけないならやめとこう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、不眠症は放っておくと悪化してしまいます。
眠れないという経験をすることで、睡眠に対する焦りや不安が増大する「不眠恐怖」から、さらに不眠症が悪化し慢性化してしまうということがあるのです。

そのため、できるだけ早期の治療をおすすめ致します。
今回は、不眠症では何科の病院を受診すべきか、また、あわせてその他睡眠の病気で受診する場合のおすすめの診療科についても説明します。

不眠症とその他の睡眠障害について

不眠症とは、睡眠障害と呼ばれる睡眠の病気の中の1つで、睡眠障害には他にもたくさんの病気があります。
まず、不眠症とその他の病気の違いについて簡単に説明します。

不眠症とは

不眠症では、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害などの症状が単独もしくは複数で現れます。

これらの症状が改善せずに長期間に渡って続くと、

・倦怠感
・意欲低下
・集中力低下
・抑うつ
・頭重
・めまい
・食欲不振

などの心身の不調が出てきます。

このように、「①夜間の不眠が続き」「②日中に精神や身体の不調を自覚して生活の質が低下する」といった状態に陥った場合に不眠症と診断されます。

また、不眠症は、慢性不眠症と短期不眠症の2つに分けられます。
不眠と日中の不調が週に3日以上あり、それが3カ月以上続く場合は慢性不眠症、3カ月未満の場合は短期不眠症と診断されます。

その他の睡眠障害について

不眠症と同じような症状があっても、その原因が他の病気の場合もあります。
睡眠時無呼吸症候群、概日リズム睡眠障害も不眠症と同じような症状として現れる場合があります。
また、身体的病気が原因で不眠症状が現れるといった場合もあります。

逆に不眠症状とは異なった症状の睡眠障害の病気もあります。
眠れないのではなく、眠っているけど日中も眠くて眠くて仕方ないといった過眠症やナルコレプシー。
その他にも眠っている最中に体が動いてしまうという症状が現れる睡眠関連運動障害や睡眠時随伴症などもあります。

おすすめの診療科は?

上記のように、不眠症の他にも、その他の睡眠の病気は様々ありますので、ここでは不眠症以外の病気も合わせて、受診をおすすめする診療科をお伝えいたします。

不眠症の場合

精神科・心療内科や睡眠専門病院がおすすめです。
軽い不眠症であれば、当院でオンラインの睡眠専門クリニックの受診をおすすめ致します。

しかし、睡眠の問題は、原因に心の病が関連していることが多くあります。
明らかな心理的なストレスを感じていたり、もしくはすでに何らかの精神疾患で内服治療中であるといった場合は、精神科や心療内科を受診すると解決がスムーズです。
心療内科や精神科であれば、そういったメンタル面のケアも含めた薬剤の処方や治療ができます。

精神科・心療内科を受診することに抵抗がある方は、オンラインのメンタルクリックを探されるのもいいかもしれません。
他の患者さんと顔を合わせることなく、ご自宅で診療を受けることができます。

その他の睡眠の病気の場合

不眠症と似た症状が現れる概日リズム睡眠障害については、不眠症と同じで精神科・心療内科・睡眠専門病院で対応が可能です。
または神経内科でも大丈夫です。

睡眠時無呼吸症候群については、症状は熟眠障害や中途覚醒など不眠症と似たような症状があっても、呼吸器の障害であるため、呼吸器内科の受診が適しています。

または、耳鼻咽喉科や内科です。
しかし、精神科・心療内科・睡眠専門病院でも検査の対応など用意があるところも多いです。オンライン診療の当院でも、ご準備がございます。

次に、過眠症では、内科・精神科・脳神経内科などを受診するのが適しています。
また、過眠症は睡眠中の呼吸や脳機能に原因があることが多いため、呼吸器内科や心療内科も視野に入れましょう。

過眠症の1種にナルコレプシーというものがあります。昼間に強烈な眠気を催すことに加えて、感情が波立ったときに体から力が抜ける情動脱力発作や、寝入りばなに怖い夢をみる入眠時幻覚、寝入りばなに金縛りにあう睡眠麻痺などの症状がみられます。
ナルコレプシーの場合、原因が脳内の神経伝達物資の異常であるため、診療科は脳神経内科が適しています。

睡眠中に手足や体が動くといった症状の現れる睡眠関連運動障害については、脳神経内科の受診がおすすめです。
また、歯ぎしり、悪夢、睡眠中に大声をあげて泣き出す夜驚症、起きだして歩き回る睡眠時遊行症など症状は、睡眠時随伴症といわれます。
この場合、脳機能や自律神経に原因があることが多いため、脳神経内科や精神科の受診がおすすめです。

行くべき科が分からない場合

上記のように、睡眠障害には不眠症や過眠症、睡眠時無呼吸症候群など様々な病名があります。
さらに、それぞれに様々な症状があり、中には似通った症状もあります。
そのため、ご自身の睡眠のお悩みが、どの病名に該当するのか分からないこともあるでしょう。
そのような場合、まずは内科を受診するといいでしょう。

オンライン睡眠専門クリニックの紹介

前述したように当院でも不眠治療に特化したオンライン診療をしています。
オンラインクリニックですが、不眠のお悩みに対し、睡眠薬や漢方薬の処方が可能です。
精神科領域の薬剤処方はできませんが、気分的なお悩みに関しては漢方薬などで対応しています。

また、全ての睡眠障害の治療に対応できるというわけではありませんが、睡眠時無呼吸症候群の検査などにも対応しており、治療が必要な場合は最寄りの病院への紹介などをさせて頂いております。
お困りでしたらご相談ください。

まとめ

今回は、不眠症では何科の病院を受診すべきか、また、その他の睡眠の病気で病院受診する場合のおすすめの診療科についても説明しました。
ご自身の症状と照らし合わせて、受診する診療科は決まりましたでしょうか?

早期治療することで、不眠のお悩みから解放されるのも早くなります。
また、不眠症以外の病気に気付くきっかけになることもあるかもしれません。
お一人で悩まずに医療機関の受診を検討してみてくださいね。

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