睡眠の悩みを最短で治療できる病院を選ぶために

睡眠のお悩みを持たれている方はとても多いかと思います。
調査では、日本人の5人に1人は不眠の問題を抱えていると言われています。
しかし、どこの病院に行けばいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか?
今回は、睡眠のお悩みを最短で解決するための病院選びについてお話します。

睡眠障害の種類について

睡眠のお悩みとして多いのは、「不眠症」でしょう。しかし、それとは逆に「過眠症」でお悩みの方もいらっしゃいます。

睡眠障害とは、睡眠に何らかの問題が生じている状態です。十分な睡眠がとれない「不眠症」、活動時間帯に強烈な眠気に襲われる「過眠症」、睡眠中に勝手に体が動くなどの「睡眠時随伴症」などに分けられます。

睡眠障害には、多くの病名があり、様々な症状があります。原因も様々です。
そのため、どの病院に行くかを迷ってしまう人が多いのです。
また、受診する病院が適切ではなく、通院してみても思うような治療がなされないないケースなどもあります。

睡眠障害の症状別に何科の病院が適当か紹介


以下に、睡眠の問題の種類別に受診すべき病院について解説します。

不眠症

なかなか寝付けない入眠障害、寝付いても何度も目が覚める中途覚醒、予定より早い時間に目が覚める早朝覚醒、睡眠時間は十分だが、寝た気がしない熟眠障害といった症状がある場合は、内科です。

しかし、上記の症状と合わせて、不眠の原因にストレスがあると考えられる場合、または、不眠が原因で心身の不調が出ている場合も、心療内科や精神科を受診しましょう。

過眠症

過眠症は、夜の睡眠は十分にもかかわらず、日中の活動時間帯に眠気を感じる状態です。日中に意識が飛ぶほどの強烈な眠気に襲われるのが特徴です。このような症状がある場合は、内科・精神科・脳神経内科などを受診するのが適しています。

また、過眠症は睡眠中の呼吸や脳機能に原因があることが多いため、呼吸器内科や心療内科も視野に入れましょう。
いきなり精神科や脳神経内科に行くのに抵抗があるという場合は、まず内科や心療内科を受診するといいでしょう。

ナルコレプシー

過眠症の1種にナルコレプシーというものがあります。昼間に強烈な眠気を催すのが特徴です。加えて、感情が波立ったときに体から力が抜ける情動脱力発作、寝入りばなに怖い夢をみる入眠時幻覚、寝入りばなに金縛りにあう睡眠麻痺などの症状がみられます。

ナルコレプシーの場合、原因が脳内の神経伝達物資の異常であるため、診療科は脳神経内科が適しています。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠中に、無意識に呼吸が止まる状態です。
大きないびきをかく、十分に寝ているが昼間に眠気を感じる、睡眠時間は十分だが寝た気がしない、夜中に何度も目が覚める、朝起きると口の中・のどがカラカラに乾いている、などの症状があります。

睡眠時無呼吸症候群は、呼吸器の障害であるため、呼吸器内科の受診が適しています。
または、耳鼻咽喉科や内科です。

概日リズム睡眠障害

体内時計のリズムが、一般的な24時間のリズムに合わなくなる状態です。

睡眠相前進型…夕方の早い時間に眠くなり、朝も早い時間に目が覚める。
睡眠相後退型…深夜にしか寝付けず、昼過ぎにしか起きられない。
非24時間睡眠覚醒型…就寝・起床時間が毎日少しずつズレていく。
不規則型睡眠覚醒型…就寝・起床の時間が不規則。

上記のような症状が見られる概日リズム睡眠障害は、精神科・心療内科などが一般的です。または、神経内科です。

睡眠関連運動障害

睡眠中に手足や体が動く障害です。

むずむず脚症候群…入眠時に足がムズムズしたり、足を動かしたい衝動に駆られたりする。
周期性四肢運動障害…睡眠中に無意識に手足が動く。
睡眠関連こむら返り…睡眠中に足が攣る。
睡眠関連歯ぎしり…睡眠中に歯ぎしりする。

このような睡眠関連運動障害は、脳神経内科の受診がおすすめです。

睡眠時随伴症

歯ぎしり、悪夢、睡眠中に大声をあげて泣き出す夜驚症、起きだして歩き回る睡眠時遊行症など症状は、睡眠時随伴症といわれます。

この場合、脳機能や自律神経に原因があることが多いため、脳神経内科や精神科を受診しましょう。

行くべき病院が分からない場合


上記のように、睡眠障害には不眠症や過眠症、睡眠時無呼吸症候群など様々な病名があります。
さらに、それぞれに様々な症状があり、中には似通った症状もあります。
そのため、ご自身の睡眠のお悩みが、どの病名に該当するのか分からない場合もあるでしょう。
そのような場合、まずは内科を受診するといいでしょう。

ただ、心理的なストレスを感じているのであれば、精神科や心療内科を受診すると解決がスムーズかもしれません。

そもそも睡眠の問題は、原因に心理的ストレスがあるものが多く、また逆に、睡眠障害症状が出たことによって心理的ストレスを生んでいるものが多いからです。
この場合、心療内科や精神科であれば、そういったメンタル面のケアも含めた治療ができます。

最近では、睡眠専門の病院も増えてきています。
睡眠障害専門外来、睡眠外来などと表記している病院を受診するといいでしょう。

当院でも睡眠に特化した診療をしています。オンラインクリニックであるため、全ての睡眠障害の治療に対応できるというわけではありませんが、睡眠時無呼吸症候群の検査などにも対応しており、治療が必要な場合は最寄りの病院への紹介などをさせて頂いております。

まとめ

以上、睡眠のお悩みを最短で解決するための病院選びについてお話ししました。
ご自身の症状と照らし合わせて、どの病院が最適か見つけてみてください。

睡眠の悩みは、日中の活動や心身の健康に大きな影響があります。やりたい事が思うようにできない日々は辛いですよね。
ぜひ、早期解決して、快適な日々へ戻していきましょう。

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