不眠症かな?と思っても病院に行くことに躊躇う方が多いのがこの病気の特徴でもありますね。
どこの病院に相談すればいいのかを考えると病院受診が億劫になるようです。
今回は、そんな時におすすめの病院や、病院に行くタイミングについてもお話していきます。
病院に行くタイミングはどんな時?
辛いと感じられれば、はすぐにでも受診するのが一番です。
しかし、迷っているという方は、以下を参考にされてください。
不眠で病院に行くタイミングを知るには、まず不眠症について説明する必要があります。
不眠症とは
不眠症とは、なかなか寝つけず(入眠困難)、夜中に何度も目を覚ます(中途覚醒)、もしくは朝早く目が覚め(早朝覚醒)、再び眠りに戻ることが難しいなどの症状があります。
このような状態が続くと、日中に様々な不調が出るようになります。
・倦怠感
・意欲低下
・集中力低下
・抑うつ
・頭重
・めまい
・食欲不振
など多岐にわたります。
このように「1. 夜間の不眠が続き」「2. 日中に精神や身体の不調を自覚して生活の質が低下する」、この二つが認められたとき不眠症と診断されます。
不眠症は、慢性不眠症と短期不眠症の2つに分けられ、不眠と日中の不調が週に3日以上あり、それが3カ月以上続く場合は慢性不眠症、3カ月未満の場合は短期不眠症と診断されます。
病院に行くタイミング
病院などで多く用いられているアテネ不眠尺度においても、「過去1カ月間」に「週3回以上経験」したかを問うチェック内容となっています。
そのため、不眠の症状が1カ月続いているようであれば、病院受診を検討するタイミングと言っていいでしょう。
早期回復には早めの受診がおすすめです。
また、以下に簡易的な不眠症チェックを載せておきますので、試してみてください。
不眠症チェック
過去1カ月間に、少なくとも週3回以上経験したものを選んでください。
1.寝床についてから実際に眠るまで、1時間以上かかる。
2.夜間、睡眠の途中で目が覚め、再入眠に時間がかかる。
3.希望する起床時刻より早く目覚めて、それ以降、眠れない。
4.夜の眠りや昼寝も合わせて、睡眠時間が足りていないと感じる。
5.全体的な睡眠の質に不満がある。
6.日中、気分が落ち込むことがある。
7.日中の身体的および精神的な活動の状態が低下した。
8.日中の眠気がある。
以上の項目に2つ以上該当する場合は、病院受診を検討されてみてください。
不眠症におすすめの病院はどこ?
病院に行くことを決めたが、どこに行けばいいのか…という方のために、不眠症で受診する場合のおすすめの病院や診療科について説明します。
精神科・心療内科
「不眠症」と聞いて受診するとなったら、まず、精神科や心療内科の病院を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
だからこそ、病院受診をためらうという方も多いようです。
そのような場合は、まずは内科を受診するというのも一つの方法です。
しかし、心理的なストレスを感じているのであれば、精神科や心療内科を受診すると解決がスムーズです。
そもそも睡眠の問題は、原因に心理的ストレスがあるものが多く、また逆に、睡眠障害症状が出たことによって心理的ストレスを生んでいるものも多いからです。
この場合、心療内科や精神科であれば、そういったメンタル面のケアも含めた治療ができます。
また、メンタル面についての慎重な薬剤治療が必要になった場合に、結局、精神科や心療内科へ紹介され、病院を変わらなければならなくなるということもあります。
取り扱う分野が繊細なため、医師を含めたスタッフが途中で変更になるよりも、最初から同じスタッフである方が何かと不安が少ないのではないでしょうか。
日本ではメンタルヘルスに対して消極的な側面がありますが、欧米などでは自己管理としてカウンセリングなどを気軽に受ける人が多いそうです。
不眠の悩みは、日本人の5人に1人が持っているとの調査結果があります。
早めにメンタルヘルスの自己管理をしているつもりで、気軽に精神科や心療内科を受診するのもおすすめします。
睡眠専門病院
最近では、睡眠専門の病院も増えてきています。睡眠障害専門外来、睡眠外来などと表記している病院を受診するのもいいでしょう。
当院でも不眠治療に特化した診療をしています。
オンラインクリニックですが、不眠のお悩みに対し、睡眠薬や漢方薬の処方が可能です。
精神科領域の薬剤処方はできませんが、気分的なお悩みに関しては漢方薬などで対応しています。
また、全ての睡眠障害の治療に対応できるというわけではありませんが、睡眠時無呼吸症候群の検査などにも対応しており、治療が必要な場合は最寄りの病院への紹介などをさせて頂いております。
内科やその他の病院
不眠症以外にも、睡眠障害には、過眠症、睡眠時無呼吸症候群など様々な病名があります。
病名によって、脳神経内科が向いていたり、呼吸器内科が向いていたりします。
また、不眠の症状がでる別の身体的な病気もあります。
そのため、ご自身の睡眠のお悩みが、どの病名に該当するのか分からない場合もあるでしょう。
そのような場合、まずは内科を受診するというのもいいかもしれません。
まとめ
今回は、不眠症の方が、病院に行くタイミングを知って、出来るだけ適した病院や診療科を受診できるように説明してきました。
出来るだけ早く回復し、元の快適な生活に戻っていくために、参考にしてください。
何ごとも初めての行動には勇気がいりますよね。
この記事で応援できたら嬉しいです。
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